2009/12/23 up

■ Set List ■
turkey (improvisedl)
未来航路
風の唄
春の小川
やつらの足音のバラード
決意の旗

-c/w BERRYDRUG-
涙雨


2009年12月20日。オサレな街、渋谷。
クリスマス前の日曜日、そりゃ人も多い。
そして街中

はぁ〜 ジングルジングル


はぁ〜 メリーメリー!

....ってな状況(爆)。余談ですが、コドモの頃に浜田省吾氏の歌で『♪スクランブル交差点〜』という一節を聞き、一体どういう交差点なんだと頭をひねったことがありました。当時「スクランブル」と言えば『♪スクランブル〜ダーッシュ!!』と、某ロボットアニメしか思い浮かばず、緊急出動?発進?どういう交差点じゃそりゃ と。はっはっは。無いんですものイナカには。はっはっは。

閑話休題。そう12月20日、渋谷にやって参りました。加瀬竜哉・今年最後の solo live です。加瀬さんにとっては生まれ育った街であり、聖地とも言える渋谷での久々のlive。ヒジョーに寒い日ですが、本日も
晴れ!
加瀬さんのライブなのに晴れ!!加瀬さん、体質変わったんじゃなかろうか?(爆)
今回のliveは、主催バンドであるBERRYDRUGのVocal・有希さんからのオファーで決まりました。BERRYDRUGとのご縁は、今年10月、BERRYDRUGのレコーディングを加瀬さんが手掛けたのが"初めまして"。その時に加瀬さんの音楽センスにいたく惚れ込んだ有希さんが、まだ加瀬さんの歌を聴いたこともないのに「是非!」と出演オファーをしてくださったという経緯があります。実は当初11月のイベントに出演をとのことだったのですが、加瀬さんのスケジュールが合わず残念ながら辞退させていただくことに。じゃ、12月にもイベントがあるので....というわけで、ついに本日ご希望に添える形で出演させていただくことになりました!

さて、会場は"七面鳥"。....ペンギンじゃないですよ、七面鳥ですよ。オープンは1979年/30年の歴史がありますが、今年夏にlive barとして店内をリニューアルされたばかり。というわけで店内はピッカピカ!ってか、実にぴぃやん好みの内装。白を基調に黒と鮮やかな赤。なんでもほとんどスタッフの方々の手作業でのリフォームだそう。オサレ!!こんな部屋に住みたい!!(笑)ホントに素敵なお店です。
受付には、本日のご来場者へBERRYDRUGからのクリスマス・プレゼントも用意されていました。そして、受付でぴぃやんの目を引いたのがコレ!オサレなドリンク・チケット。....よくある紙のチケットではないのです。きれいな貝殻がチケット!コインがドリンク・チケットになっているお店には行ったことありますが、これは初めて見ました。オサレだ〜。
そんな感じで店内をチェック(笑/犬か)しているうちに、加瀬さんのリハです。前回に続き今日も手にはガット・ギター。マイクをセッティングして、モニターは全部オフ。今日のセットリストには無い"imagine"をポロンとつま弾きながら歌い始める加瀬さん。ホントにポロンと中盤まで歌ったところで手を止め、PAさんへ「外音がOKなら、オレは大丈夫です」。........リハ、終わり(爆)。はやっ!
続いて、BERRYDRUGとのセッション曲のリハ。前述のレコーディングの時に録った曲のひとつ、"涙雨"を加瀬さんがアコースティック・バージョンにアレンジしました。というのも、全員でスタジオ・リハをする時間もないので、全員の楽器構成を聞いて、加瀬さんがアレンジしたのです。
楽器構成はカホン、エレキベース、アップライトピアノ、エレアコ。加瀬さんはガット・ギターに加えて、有希さんの希望で一部メイン・ボーカルもとるということで、これまた楽しみ。....あ、ご存じない方のために/カホンというのはパーカッションのひとつで、中が空洞になった木の箱です。裏に穴(サウンド・ホール)が開けてあり奏者はこの箱にまたがった状態で前面を叩きます。叩く位置によって音の高低が強く出て、ドラムのスネアとバス・ドラムのような役割も果たす打楽器です。詳しいなぴぃやん。加瀬さんに訊いたんだけど(..............)。
ココで裏話をひとつ。実はここ数ヶ月....というかこのライブ後も(汗)、加瀬さんお仕事めちゃくちゃ忙しく、今日に向けての個人リハもほとんど手がつけられず、前日の真夜中になってやっとラン・スルーのリハができた状態。例によって前回とはまったく違うセット・リスト。納得がいかない部分は何度も繰り返し、前日なんだから少しは休むことも考えなきゃと思ったのですが、本人曰く、練習不足とか時間がなかったとかでいい加減な演奏/歌を、せっかく時間を割いて来てくれるお客さんに見せることは失礼だから、と。うーん、正論。というか、プロ。
リハの合間には、音を確かめるようにアップライト・ピアノを弾く加瀬さんの姿(ホントに何でも弾けるな〜)。こういう"余裕"も準備をしっかりしてるからこそ。音楽に限ったことじゃなく、見習わねば。

そんなこんなでリハも終了し、開場。あっという間に店内満席。早速例の"貝殻チケット"を手にドリンク・カウンターへ向かうお客さんも。七面鳥、メニューがこれまた充実してまして。お酒は各種ズラリ、食事メニューもばっちり。あと、「楽屋限定メニュー」というのがありまして(笑)、「ボーカルにおすすめ!喉に優しいオリジナル・ハーブ・ティー」!....期を逸して飲めなかったのが悔やまれる....(ぴぃやん歌わないけど「限定」に弱い/笑)。
さて、お待たせしました。いよいよ加瀬さんliveです。セッティング+サウンド・チェックからそのまま1曲目・このところのsolo live で恒例のアドリブ曲、今回は"turkey(七面鳥)"へ(タイトルは後付け/笑)。ざわついていた会場も、柔らかいガット・ギターの音に聴き入り始めました。「どうも、こんばんは」と、初めての会場ということもあり、最初のMCはまず自己紹介。そして次の曲は"未来航路"。昨年のclub・加瀬コム2008でもオープニングを飾った曲のアコースティック・バージョン。アコースティックになっても勢いのある、オープニングに相応しい曲。加瀬さんのファルセットも冴え渡ります。

続いては"風の唄"。前回のliveでHIBIKI・太一さんとセッションされた曲を、今回は初めて加瀬さんの歌声で披露。リズミカルなギターが心地良い。前回のレポでも書きましたが、現在この曲、audioleafというサイト内で加瀬さんが連載しているコラム"no rec, no life"で聴くことができます。加瀬さんが歌う"風の唄"は、太一さんとはまた違った優しさと力強さがあります。
続いてのMC....ここは渋谷。となればますます語らずにはいられないオリンピック・ベイビー/加瀬さん。"川"への熱い想いを語り始めます。ギター下ろしてるし(爆)。高度経済成長、東京オリンピック....都市化という名の下に犠牲になってしまった、今も地下を流れる川たちへの想い。まさに今歌っているこの街・渋谷で、そういうことを何も知らないまま「小さい加瀬竜哉」は遊び回ってたわけですね。詳しくはこちらでどうぞ!>>no river, no life
そんな想いを込めて、あの曲です。"春の小川"。以前、一生歌い続けていくと宣言できる曲に逢えたことが嬉しい、と加瀬さんはおっしゃってました。たぶん知らない人は居ない歌。けれどその背景を知る人は少ない歌。加瀬さんのliveがある度に少しずつ広まってくんですね....。
「それでは昔話をしたところで、もっと大昔の歌でも」と始まったのは"やつらの足音のバラード"。タイトルじゃわからなくても、「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングテーマといえばお解りになる方も多いのでは?"なんにもない なんにもない まったくなんにもない"という、かまやつひろしさん作詞/作曲の歌です。会場内でも、あちこちで口ずさんでる方々がいらっしゃいました。元々名曲ですが、加瀬さんのアレンジのギターがまたかっこいい。ガットのやわらかさとすごく交わって、せつなくも、きれい。加瀬さんの言う、たった100年でこんなにも自然を破壊してきた私たち現代人にも、太古の世界の風景がじんわりと見えてくる歌声でした....。

そしていよいよ最後の曲です。"決意の旗"。アップテンポの力強い歌、前の曲と同じギターだと思えないほど、ガットも力強いストロークで鳴り響きます。指弾きなのに(汗)。1年前、An's All Starsの左人さんとのジョイントライブでアコギで披露された曲ですが、ガット・ギター・バージョンは初めてですね!"未来航路"同様、前向きな力と元気をもらえる曲です。
みなさんにも元気、届いたかな....?大きな拍手とともに、加瀬竜哉 solo live 終演!
終演後、ステージ脇で有希さんからインタビューを受ける加瀬さん。....なんか新鮮だ。いつもインタビュー「する」側か、司会か、はたまたラジオのメインパーソナリティーだからか(爆)。BERRYDRUGのレコーディングの裏話など披露され、会場の笑いを誘っていました。
これにて、加瀬竜哉の出番、終了─

─じゃないの(爆)。

前述のとおり、この後のBERRYDRUGのステージに、1曲参加するということで加瀬さんは一旦楽屋に。....で、何をしていたかというと....。楽屋の真横が厨房になっており、七面鳥のスタッフさんが料理の下ごしらえをしてらして。これがもーすごい丁寧。加瀬さん、興味津々(笑)。
「それ、何?」
「あ、これグリルチキンです」(出来上がり写真を見せてもらう)
「ふーん へー .......うまそー」
加瀬さん!出番っす!(笑)
というわけでステージ上のBERRYDRUG・有希さんから「加瀬さんどうぞ!」とお呼びがかかり、加瀬さん再びステージへ。ステージに上がるなり、本当にいたく気に入った様子で「グリルチキン、みなさん是非食べてみて」と宣伝(笑)。....実はこれも食べ損ねたんだぴぃやん....(涙)。
さて加瀬竜哉 live、本当に最後の曲です。c/w BERRYDRUGで"涙雨"。今回コラボするにあたり、有希さんから「CDには入っていない部分にもハモリを入れて欲しい!」とお願いされ、当日会場入り直前に急遽打ち合わせ+リハ。加瀬さん独特の"簡単そうで実は難しい"ハモリ全開。思わず聴き入ってしまう。そして、2番の歌い出しは加瀬さんがメイン・ボーカル。女性のキーで作られてる曲なのに、歌いきってしまう声域の広さ、お見事。最後は年の差2x歳(爆)BERRYDRUGのギター・マーシーさんと加瀬さんとのギター・バトル!加瀬さんの"指で早弾き"見るのは久しぶり。どうやったら指であんなにしっかりした音出せるんでしょ?(汗)大きな拍手を受けて、加瀬竜哉・今年最後のlive終演!


さてさて、今回もいろいろな方々にお世話になりました。主催者・BERRYDRUGさん、大変お疲れさまでした!また、お忙しい中ギリギリで駆けつけてくださった6340さん!newカメラでバシバシとスバラシイ撮影をしていただきました!ありがとうございました!!
そして何よりも、寒い中ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!
マネP、今回も学ばせていただくことが山ほどありました。来年もどうぞよろしくお願いいたします!
ではでは!
Merry Christmas & Happy New Year!
みなさま、良いお年を!

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