2008/11/04 up


■ Set List ■
opening
決意の旗
real
[加瀬solo] 春の小川
[左人solo] 悲しくてやりきれない
おもむくままに…
Brand-new-day
tomorrow




高円寺です。ポロッポゥ。ポローッポポゥ。
なんて。1年と2ヶ月ぶりな出だし。

ごぶさたです。上京して1年半余り/都会にも慣れたかと思いきや、今だにラッシュ時の人波に逆らって歩くことが出来ない(オイ)、加瀬竜哉マネージャー・Peepです。
さてさて。昨年8月のsolo live以来、これまたお久しぶりのPENGUIN HOUSE@高円寺でのliveです。そして今回はsoloじゃないんだな。コンビなんだな。極悪なコンビなんだな(笑)。

加瀬竜哉+左人忠相によるスーパー・デュオliveでございます!
まずはご紹介から。An's ALL STARSと加瀬さんとは深ぁい縁(えにし)なのはご存知のことと思います。特に今年はステージでの絡みが目立ちました。4月のclub・加瀬コム2008@下北沢Cave-BeにはAn's ALL STARSがご参加、5月/An's ALL STARS@渋谷O-EASTには加瀬さんがゲスト・ギタリストとして参加....このライブの模様は、見応え充分のDVD『Virgin? Live Tour 2008 〜Welcome to An's HOSPITAL〜』として、先日発売されましたね。
そして今回、高円寺に加瀬さんと共に現れるのが、左人さんでっす!An's ALL STARSの激渋:+:ギタリスト。....誰ですか、○○ギタリストなんて言ってるのは(爆)。
実は、ぴぃやん今年行われたいろんなliveのリハ等にも、加瀬さんのお付きとして何度かお邪魔させていただいており。その際に、このおふたりが交わしている会話や、待ち時間にジャムってる様子を拝見しつつ、"このデュオでliveやったら凄そうだなぁ"とずっと思っており。....ついに実現ですゼ!極悪コンビがアコギで登場ですゼ!ウキウキですゼ!(爆)


さぁ、そのウキウキなliveの模様をお届け   ....の前に!(引っ張るねー)
ココで、巷を騒がせているアレについてちょっとだけ触れておきたいと思います。アレですよ。アレ。
"加瀬竜哉、NHKに出演"
お!? お、お、おぉ!? でしょ?加瀬コムでも告知されておりましたが、NHK BS2・BS-hi・総合にて放送される「熱中時間」に、加瀬さんが"暗渠熱中人"として出演いたしました。ご覧になった方々もたくさんいらっしゃると思いますが、加瀬コム"no river, no life"に代表されるように、加瀬さんの"川"に対する想いは並々ならぬもの。その想いを基に、蓋をされてしまった大都会の川たちの探索に"熱中"している人として、出演のお話をいただくことになったのです。その模様をちょびっとだけ。
出演のお話をいただいたのは、8月。9月から打ち合わせ〜ロケに入りました。9月ということで、凄まじい暑さは過ぎて....と思いきや、大半は汗ダッラダラの"真夏が戻ってきたような陽気"の日に当たりまして。しかし、バテてはなるものか!(←実質的にいちばんラクなはずだぞぴぃやん)
ぴぃやんとしてはこういった本格的な撮影は初めてで、緊張もあり(自分が出演するんじゃないっちゅーに)、何としても成功させねば!!とマネージャー魂に燃え!    ....撮影チームの後ろにちょろちょろついて(ネズミかぃ)見届けて参りました。...いや、本当にね、何が出来るかという以前に、ひたすら"撮影の邪魔になってはいけない!"一心で(泣)。
その猛暑の中、そーとー歩きました。当然、重い撮影機材を担いだ撮影チームの方々も汗びっしょりでしたが、それでも加瀬さんが突然走り出せば、間髪いれずに猛追ダッシュ(ぴぃやんは一瞬遅れて必死ダッシュ)。そんな"プロってすごい"と思わされるシーンが何度もあり....そう、かなりハードなこの撮影行程で、いちばん勉強させていただいたのは「プロ」という言葉の持つ重さでした。各々が自分自身の役割に責任と自信と、そしてこだわりを持って臨むことの大切さを教えていただきました。ありがとうございました。
そんなロケを目の当たりにして、ますます"邪魔になってはいけない"プレッシャーを感じていたにも関わらず、ぴぃやん一度だけ、加瀬さんの正面に回り込むカメラさんを避けようとして、電柱と塀の間に挟まれ(....)、結果避けるどころかカメラフレームに入ってしまうという大失態を演じまして....(当然NG/大迷惑&大恥)。スタッフさんには「逃げ損ねた野生動物みたいだった」と大爆笑していただきましたが........本当に、本当に申し訳ありません(反省)。
あちこちの川、あるいは「川の跡」を訪れてみて、改めて....ゴミ、多いですね。「自分の視界から消えればOK」とポイ捨てする人たちへ。いつかは自分に跳ね返ってくるものの大きさに、そろそろ気づいて欲しい。ぴぃやん、某海岸清掃のボランティアに参加してます。海岸清掃で集まるゴミの山(たかだか数時間の清掃で、本当に「山」です)には、川から流れ込むゴミも多く含まれています。実際に自分に跳ね返ってきてからでは遅いんだからね、ホントの話。
写真の、渋谷川開渠部分にも、橋から岸から投げ込まれたと思われる空き缶や破れた傘、プラスティック・ケースなどなど....スタッフさんの撮影準備を待つ間、黙々とゴミを拾っていた加瀬さん。誰かがきれいにしなければ、誰かが捨てたゴミはなくならない事実、考えてみて欲しい。川を「清流」にするも「どぶ川」にするも、人の心掛けひとつです。
果たして、一体何回ロケして何km歩いたことか(爆)。が、暗渠熱中人・加瀬さんに言わせると、「歩いた距離自体は大したことないよ〜」(....)。
すべての撮影が終われば、どのシーンを使って、どう番組を組み立てるかはディレクターさんの手に委ねられます。仕上がりが気にならないと言えば嘘ですが、不思議と"心配"はありませんでした。ロケを重ねるごとに、加瀬さんの"想い"はディレクターさんにしっかり伝わってましたから。
その結果は、番組をご覧になった方々からの反響が何よりも表していました。加瀬コムへ直接ご感想を寄せてくださった方以外にも、ブログ等で多数とりあげていただいたり、さらにはフツーに街を歩いている時に「あの、暗渠の番組見ました」と声をかけてきてくださったり。先日は深夜乗ったタクシーで、加瀬さんが先に降り、ぴぃやんひとりになったところで運転手さんから「今の方....先日TVで拝見しました」─見えないことだけに考えさせられました─とご感想をいただき....本当に、ありがたくて頭が上がりません。
番組を通じて、加瀬さんの"想い"は確かに伝わったと思いますし、言い換えれば"伝わる番組を作りあげていただいた"こと、関係者の方々にあらためて御礼申し上げます。
....ちょっと予告なんかしちゃうと、この一連の撮影秘話、加瀬さんが超〜大量の日記としてまとめつつあるようですよ。乞うご期待!
── つくづく思ったこと。
毎日、毎日、勉強できることってそこら中に溢れてる、と。大事なのはそれに気づくかどうか、自分が前に進みたいと思う気持ちがあるかどうかなのだな、ということ。
マネージャー・Peep、頑張ります。今日も勉強させていただきます。
加瀬竜哉+左人忠相liveからもたくさん、ウキウキと学ぶのだ!というわけで、お待たせしました/ライヴレポなのだ!!(戻)



ハイ、企画段階から本番を経ておうちに帰るまでがライヴです(....)。両者とも多忙を極めるスケジュールの中、何とか遣り繰りしてのリハ/当然深夜。限られた時間の中で、さぁどんな濃いリハが繰り広げられるのだろうか!?
加瀬「さぁ〜何演ろうねぇ〜」
左人
「何演ろうねぇ〜 はっはっは」
........もしかして ノー・プラン?
........まぁ このおふたりなら何とでもなるでしょう。←かるっ
と、軽く見えたのは出だしだけ(失礼)。いくつか曲の候補が挙がると、「ここはこうアレンジしよう」「コード進行変えてみようか」 ....おぉ、ギタリスト2名によるアレンジ・パワーって素晴らしい(感動)。トントンとほぼ曲が出そろったところで「続きは、各々もうちょっと考えてからにしようか」「じゃ、またね〜」。....なんか、軽いようで軽くないぞ。やっぱりスゴイこのおふたり(汗)。



とにかく お忙しいんです。前回のリハから空くこと1ヶ月弱。ってか もう本番間近やーん(汗)。
左人「さぁ〜何から演ろうねぇ〜」
加瀬
「あ、キューちゃん」

("no river, no life Blog"参照)
....出だしは、やっぱり軽い(爆)。が、中身は濃い。ギター・アレンジはもとより、両者とも本来メイン・ボーカルをとれる歌声の持ち主。各曲の歌の割り振りも「ここ、左人ちゃんハモってよ」「これ難しいよ〜」と言いながらも、ぱっと歌えてしまう。2つのことを同時にできないぴぃやんからすると、神様か聖徳太子に思える(どういう例えだ)。冗談抜きでカッコイイ。正直、滅茶苦茶、カッコイイ。
ほぼ曲目は決定。今日になって「ここ、こうしよう」というアレンジがいくつも出てきたので、
「続きは、またもうちょっと考えてからにしようか」「じゃ、明後日ね〜」。....どうやら、おふたりの頭の中にはアレンジの完成形も見えている様子。ギターで会話ができる同士ってスゴイなぁ。いいなぁ。



リハ大詰めです。前回、頭の中に見えたお互いのアレンジ完成形を融合させていく はずが
加瀬「....ダメだ、まとまらねぇ」
えぇっっっ!?
ネタが出過ぎて」(核爆)
この期に及んで、次から次へとネタというか策略というか横道というか(....)とにかく、双方からいろんなアイデアがバンバン飛び出す。ある意味、うらやましい悩み(汗)。しかし「ま、1曲ずつ詰めよっか」ということになると、スゴイ集中力。みるみるうちにアコギ2本+ツイン・ボーカルversionとなった曲たちが全貌を表す。快調、快調。
加瀬「よし、次の曲行こっか。one, two....」
左人
「いや....ちょっと待って」
む!? 何か問題勃発か!?
左人「別の曲の歌詞見てたわ。はは」

...............快調です(汗)。



前回のんでスタジオ・リハは最後のはずだったんですが「楽しいねぇ〜」「もっかいリハしようよぉ〜」というわけで、追加リハです。本番まで24時間を切ってます(爆)。とはいえ、曲自体は頭から最後まで一度通すと、「オッケ」「だね〜」と、あとは細かいキメを確認するのみ。

....キメ?

....それは当日のお楽しみ(謎爆)。
「じゃ、あしたヨロシク」と握手を交わして左人さんが帰られた後、加瀬さんはアコギ/愛称"エンジー"の弦を張り替えて、これで準備完了。明日は(liveにしてはめずらしく/爆)お天気も良さそう....。



さてさて、大変長らくお待たせいたしました!ついにlive当日がやってまいりました!
前回の加瀬さんsolo liveのレポでも触れましたとおり、会場となる高円寺PENGUIN HOUSEは、ぴぃ宅から徒歩1分のところにあります(幸)。加瀬さんと共に会場入りすると、すでに左人さんは到着して一服中。ご一緒に一服しつつ、リハ開始を待ちます。
PENGUIN HOUSEにはPENGUINがいっぱい、というのは前回のレポでも触れましたが、
増えてる。
増えてる。
増え
すっ....スイカッ!スイカペングィンッ!!
(ツボ)
という感じで。ペンギンなライブ・バーなのです。本当は、こういうハコでこそ見せられるものを、少しでも多くの人に見ていただきたかったのですが、なんせ入れる人数には限りがある(泣)。申し訳ないと思いつつ、今回のチケ予約受付の際は上限を設けたとのこと....ごめんなさい。
時に。本日加瀬さんが使用されるアコギですが、実はココ高円寺出身(?)。まさにココPENGUIN HOUSEの斜向かいにあるギター・ショップに置いてあったコなのです。加瀬さん曰く「目が合った」そう(笑)。高円寺出身、なので愛称"エンジー"。このエンジー、すでに何枚かのCDでレコーディング・デビューは遂げていますが、ライブは今日がお初!地元でライブ・デビューだぞ!頑張れエンジー!(は?)

さて、ボチボチと加瀬+左人リハ開始です。加瀬さんはエンジー(....)、左人さんはエレアコを手にステージへ。音出しチェックをかねて1曲演奏後、加瀬さん「モニター要らないんで....切ってください」。毎度のことながら、なぜモニターなしで演奏/歌唱できるのか不思議です(爆)。左人さんは、ギターの音質を入念にチェック。スタジオ・リハとはやっぱり違って、ハコのステージで歌うと....左人さんの声、でかっ(汗)。もちろんただ大きいんじゃないのです。加瀬さん曰く「ヴォーカリストの声してる」。過去にヴォーカリストの経験はあるけど、ステージで歌うのは20年ぶりだよとおっしゃってましたが、持って生まれたものは変わらないのですね....。そんな左人さんのソロ・コーナーのリハ中、加瀬さんがステージに置いてあるアップライトピアノの前へ。そして、即興でピアノ参加(!)。ギタリスト2名の共演はもちろんカッコイイ。でも、次回はピアノ絡みver.も見てみたい....って、今日のライブ今からだって(爆)。
ところで、昨日の予報どおり本日は朝からイイお天気でした。が、リハの音の切れ目に何やら外から音が聞こえてくる....気付けば地下のPENGUIN HOUSEまで音が響いてくるくらいの強〜烈な夕立(爆)。何でも雹も降ったらしいですね(汗)。ぶつかっちゃった方、ごめんなさい。なんせmr.雨男・加瀬さんのliveなんで(........)。
キメ(謎だって)のリハも順調に終わり、本番まで極悪コンビは雲隠れ(爆)。極悪な想像はご自由にどうぞ(笑)。ぴぃは関係者の方々へのご挨拶もありますので、会場に残ります。
19時、いよいよ開場──。
開場と同時に、窓から見える階段を降りてお客さんが続々と入ってきます....入りきれるだろうか?(汗)加瀬+左人出番は2番目ですが、すでに最初の出演者登場前に席は埋まり、加瀬+左人セッティングの時点では立ち見も難しいほどの超満員(大汗)。お久しぶりの方々の顔あり、4月のclub・加瀬コム2008にいらした方々の顔もあり....と、その中に「熱中時間」でお世話になったS水さんの姿も。ありがとうございます、です。ようこそ、です。みなさん、どうぞ楽しんでください。
予定よりもかなり時間が押してしまいましたが、お馴染み敏腕カメラマン・6340さんもスタンバイ完了。ステージには空っぽの椅子が2つと2本のギター。さぁ、いよいよ極悪コンビの登場です。


客電が落ち、opening SEが流れ始めた瞬間に、客席からは大きな拍手と手拍子。そう、本日のSEは、左人さん作曲/5月に渋谷O-EASTで行われたAn's ALL STARSのliveで左人さん×加瀬さんのギター・バトルが繰り広げられたインスト、しかも、今日のためのスペシャル・リミックスver.!もちろん、mixed by kasetatsuya!........本当に、こういうことにはとことん燃える方ですね(爆)。この曲、先日発売されたAn'sのlive DVDにもバッチリ収録されてます。"Instrumental"というタイトルで....ですが、なぜか加瀬さん+An'sメンバー間では"SATOMI"と呼ばれています。「なんじゃそりゃ?」と疑問に思われた方はこちらをどうぞ!>>加瀬コム/そーいやそーだそーだった
一際歓声が大きくなり、客席後方よりサングラス姿の極悪コンビ登場。ステージに上がると、両者腰に手を当てて仁王立ち。なぜか「かわいい〜!」という声がかかってましたが(笑)。

....そしてSEも盛り上がり....ついに、ついにアレを!
キメ! オッケ!!(笑)
ちなみに 加瀬の"k"と、左人の"s"
....客席爆笑・白オヤジ&黒オヤジ見参!(核爆/注・ご本人たちによる描写です、ワタクシが言ったんじゃありません/大汗)
このカッコイイ"SATOMI"にのせて、一体どこからこういうアホなアイデアが出るのか知りたい(笑)。

つかみはオッケーで(爆)、「こんばんはー」と、だらだらセッティングに入るおふたり。「45歳と44歳でーす」「若輩者でーす」ボケvsツッコミMCが ボケvsボケって気もする 曲前から全開(笑)。「以前から一緒に何かやりたいねと言ってたことがやっと実現したので、楽しんでください」(加瀬)
加瀬さんのカウントで始まった1曲目は"決意の旗"。加瀬さん書き下ろし最新作です。最初のスタジオ・リハの時、元々ドラムやベースも入ったフル・ヴァージョンだったデモを、その場でアコギ2本ver.にアレンジしていくおふたりの様は感動ものでした。
今年の春くらいから、加瀬さんは"前を向いて行こう"というテーマで曲を書くことが多くなりました。聴く人を少しでも元気づけられればという想いと同時に、自分自身へのメッセージでもあるから─と話してくれたことがありました。何を伝えたいのか/何を伝えられるのか。やっとsingerってものが解り始めた、と。この曲にも、その想いが強く込められています。 ─誰にでも チャンスはある 諦めずに手を伸ばして
途中、バタバタっとしたところもありましたが(汗)、そこから持ち直せるのもこのおふたりだからこそ。
「今日はね、ずっとこんなゆるい空気だと思うから」(加瀬)
「そ、みなさんもリラックスしてね」
「あなたもリラックスしてください」(爆笑)
ギターの息同様、MCの息もバッチリです。こういうやりとりが日常ですから、An'sのレコ現場等はそりゃ〜笑いが絶えません(爆)。もちろん、締めるところはきっちり締めるからこそ、です。

「では、元気の良い曲の次はしっとりした曲を」/続くのも加瀬さんの曲、"real"。過去の加瀬さんsolo liveでも演奏されましたが、今回は歌詞が新しくなっています。─繋いだ手の中で新しい何かが産声あげる─ 何というか、よりストレートで温かい言葉。長いこと加瀬さんの音楽活動の変遷を見てきていますが、今年になってからのいろんな意味での"変化"には、本当に驚かされました。....いちばん驚いているのは、加瀬さん自身かも知れないな....。
左人さんのコーラスも、優しくて....リハ中何度も
「加瀬さんの作るハモリラインって、簡単そうに思えていざ歌ってみると難しい。すごくトリッキーだよね」とおっしゃってたんですが、それをきっちりたどれる左人さんもスゴイです。「そもそも何でふたりで弾き語りliveという話になったかというと、左人さんは曲を作ると、その場で自分が歌って聴かせるのね。それ聴いていつも"うまいなぁ"と思ってて」(加瀬)そんなおふたりの歌に、客席まで優しい笑顔になっているのがとても嬉しい....。

「ここで、せっかくだからお互いにひとりで演ってみようかと」(加瀬)と、続く2曲は加瀬さん、左人さん、各々がひとりで歌います。まずは「若輩者」(爆)の加瀬さんから。その間、左人さんは....「えっ、そっち行っちゃうの!?」(加瀬)
....客席へ。 もとい、客席のお客さんの膝の上へ(オイオイオイオイオイ/笑)。....いえ、すぐにおとなしく空いたお席へ移動されました(笑)。
ステージにひとり残った加瀬さんが歌うのは、もちろんあの歌です。「一生背負っていける歌と出逢ったことを誇りに思います」(加瀬)"春の小川"。前述のNHK「熱中時間」出演の際、渋谷川暗渠に入ることができ、そこでこの"春の小川"を、モデルになった川に向けて聴かせたいという念願も叶えていただいた加瀬さん。ワタクシ、この撮影にも同行させていただいたのですが、暗渠の中は想像以上の、経験したことがないような暗闇でした。でも足下には確かに流れる川がありました。それまで「この下に流れてるんだ」と想像しかできなかった流れを目の当たりにして、加瀬さんの中でも何かが大きく変わったと思います。大小様々な川が流れる田舎育ちの私でさえ言葉に出来ない痛みを感じたほど/ましてや、身近に川がありながら見たことがない加瀬さんにとっては....。
誰もが知っている、誰もが歌ったことのある旋律。"忘れないで欲しい"という加瀬さんの想いは、会場全体にしっかり届いたと思います。

続いては左人さんの番です。入れ替わりに加瀬さんが今度は客席へ。「"一度はライブで歌ってみたい日本の古き良き歌20選"ってのが自分の中にあってね....その中の1曲を今日は歌いたいと思います」(左人)ということで左人さんが歌うのは"悲しくてやりきれない"─フォーク・クルセダースの名曲/サザンオールスターズの桑田佳祐さん、奥田民生さん、オダギリジョーさんら、多くのミュージシャンがカバーしているので、ご存じの方も多いかも。ぴぃは小さい頃、父が歌ってたのを覚えてる/愛着のある曲です。ボーカルとしてステージに立つのが20年ぶりとは、ましてやひとりで弾き語りライブが初めてだとは思えない、"ヴォーカリストの声"。声そのものに力があるんですが、高音になるとそれがせつなさに変わります。AN'sとはまったく違う側面を見せて/聴かせていただきました....。

「思ったよりうまくいったんじゃないかと」(左人)「このままひとりで演ってもいいよ」(加瀬)いやいやいや、と左人さんが加瀬さんを呼び戻し、ライブも後半戦です。
「せっかくだから、次は左人さんにメインで歌ってもらおうと思うんだけど....An'sの曲でも演ろうかね?」という加瀬さんの言葉に会場からは拍手と歓声。
「このふたりが歌うんだからね。スペシャルだよ」(左人)
「知ってる人は手拍子なんかもらえると」
(加瀬)
曲が始まると、イントロから手拍子が煽ってくる....反応、はやっ!(爆) An's ALL STARSの"おもむくままに…"です。ぴぃ個人的にも思い出深い曲。左人さんはじめ、An'sメンバーの方々に初めて直接お会いしたのがこの曲のレコーディング(アルバム『カモンナ!』収録ver.)の時でした。本当に楽しい現場なんですが、同時にメンバーひとりひとりのこだわりや真剣さ、そしてそれを見守りつつ的確なジャッジやアレンジを繰り出す加瀬さんの姿....すごく、身の程知らずとは思うのですが、"すごい、負けてられない"と湧き上がった気持は、今も私の原動力のひとつです。
今夜のアレンジは、ソロ的なパートが随所に出てくるせいもあって、ギタリスト2名による駆け引きがとても楽しい。相方のソロのバックをとりながら"ちらっ"と出方を伺うような視線(爆)の掛け合い、これまたカッコイイ。そして、オチサビでは、出た!加瀬さんのパーカッション・ギター!!それやこれやを、このおふたり歌いながら演ってるワケで!!(汗/すごすぎる....)
しかも....曲を終えて加瀬さんが一言/
「....ゴメン、速かったよね?」。イントロで速さをリードしたのは加瀬さん(爆)。「も〜心臓バクバクだよ。年とると速いとね、いろいろとね」と左人さん(笑)。確かに、速かったっす。そして、カッコ良かったです。だから、イイです(笑)。

「気持ちいいから、もう1曲An'sの曲演らない?」(加瀬)「お?演っちゃう?」(左人) 続いては、加瀬さんがAn'sの曲の中で最も好きな曲....といえばコレ、"Brand-new-day"。4月のclub・加瀬コム2008でもギターでピアニカ・パートを完璧に再現した加瀬さん。アコギでもやっちゃいます。見てるだけで指がつりそうです(汗)。そしてこの曲、ギターのリフと歌のリズムが微妙に裏になったり表になったりするので、実は弾き語りするにはかなりキツイはず。でもメイン・ボーカルをとる左人さん、お見事!特にキツイラップ部分も、加瀬さんとの息もぴったりでコンプリート!会場からの大きな拍手に応え、「オレらver.のCD作っちゃおうか!?」とゴキゲンの左人さん(笑)。

しかし....「次が最後の曲なんだよね....」(加瀬) 会場からはもちろん「えぇ〜〜〜っ!!!」とため息。セットリストを知っているぴぃでも短く感じる(爆)。加瀬竜哉+左人忠相live/最後の曲は、"tomorrow"。club・加瀬コム2008の時に加瀬さんと出演者全員で大合唱した、あの曲です。
「でね....最後の曲くらい、ゲストがあってもいいんじゃない?」(加瀬)
「お?ゲスト?来てるの?」(左人)
「さあ。来てるかどうか........」(加瀬)
(客席後方よりナゾの声)「........オレ?」
「あ、居たよ!(爆)」(加瀬)
「うわ、ホントに居た〜!」(左人)
失礼だか何なんだかわからない紹介で(核爆)、登場したのはAn's ALL STARSのボーカル/キングこと石川英郎さん(!!)。飛び入りでステージへ向かう石川さんに、会場からは悲鳴のような大歓声。
事前に音合わせをしたわけでもなく/しかもご多忙な石川さん、当日間に合うかどうかも定かではなかったのです(爆)。事実、An'sのもうひとりのボーカル/森久保さんも来られる予定だったそうですが、スケジュールの関係及び今日の夕立でびしょ濡れになったということで断念されたとのこと....お風邪召されませんように(汗)。
「ホンマに?ホンマに歌うの?」と、何度も何度も尋ねる石川さん(笑)。
「だって、もうステージに居るじゃん」「いっそ、頭からつるっと歌うか」と、加瀬+左人(ははは)。
「こないだ歌った曲なんだから、わかるでしょ?」(加瀬)
「いや、あのー....どこ歌うんですか?」(石川)
「好きなトコ歌えば?」(加瀬)
観念して(爆)弾き語り2名に挟まれ席に着いた石川さんが一言。
「なんやこのニットキャップのオッサンたちは」

ニットキャップ・プラザーズ(爆笑)。
で。すんなり曲に入るかと思えば、石川さんも反撃(爆)。今日のライブへのツッコミから、「今日ギリギリまで仕事してたから時間なくて、俺ヒゲぼーぼーやし」と、お笑いトーク全開(笑)。

「えー、ほっとくと夜中まで喋り続けてるんで」と加瀬さんの締めが入り(爆)、加瀬竜哉+左人忠相live、最後の曲です...."tomorrow"。覚えてくださっている方も多いよう、客席からは自然と手拍子。自信なさげだった石川さんですが、さすがキング/初めて聴くアコギアレンジに、イントロからフェイクで絡みます。
club・加瀬コム2008の時は、この曲を出演者全員/総勢14人で奏でました。今ステージに居るのはたった3人。どちらがいいかということではなく、どういう形で演奏されても、この曲に込められた想いは変わりません。個人的には今年・2008年はこの曲からすべてが始まったような気がします。つらいことがあるからこそ、壁があるからこそ前を向こうよと、加瀬さんが自分自身にも向けたメッセージはとてもリアルで、だから多くの人が共感してくれるんだと思います。
明日は来るから どんな日も誰にでも
左人さんが「いちばんトリッキーで難しい」と言ってたのがこの曲のコーラス・パート。....完璧でした!アコギでしっかりリズムを刻みながらラップする加瀬さん。ギター「だけ」/ラップ「だけ」でも難しいのに....。以前、「頭の中に必要な音がちゃんと鳴っていれば、手・足・口、それぞれ違う動きはできるもんだよ」とおっしゃってましたが........まぁ、ぴぃは修行が必要です(泣)。そのラップに絡む石川さんもお見事。リハどころか打ち合わせもない状態での参加とは思えません。サビでは客席も大合唱、そして手の波が起きました....ステージ上で、石川さんも大きく手を振ります。
その客席を嬉しそうに見渡して、
「ありがとう!」大きな拍手と歓声があがり、加瀬竜哉+左人忠相live/終演です....!!

次のバンドのセッティングが始まる中、会場を後にするおふたり。今月13日は加瀬さん44歳のお誕生日でした。それもあって、帰り際あちこちからプレゼントをいただいていた加瀬さん(い〜な〜)。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!


夕方の強烈な雨のせいもあったのか、ライブが終わる頃にはかなり寒い日でした。ライブ終わって/おまけに寒かったら アルコールで暖まるしかないでしょう!(笑)ココ高円寺はいろんなジャンルのお店が充実していて、飲むにも食べるにも選び放題です。その中でもぴぃがお気に入りなのが『やきとり"大将"』。なんというか、飲んでるとフツフツと優越感を感じられることが最大の魅力です(加瀬さんには「その根拠がわからない」と言われますが/爆)。まぁぴぃの根拠はともかく、大将のモツ煮込みは味にうるさい加瀬さんのお墨付き。それを聞いた左人さんが「オレ的にNo.1のモツ煮込み出すところが横浜にあるのよ。それは食べ比べしたいなぁ」と乗ってくださり、打ち上げはめでたく大将・2号店へ。
「ご注文は?」「とりあえず煮込み」「....」というくらいの優先順位だったモツ煮込み(笑)。左人さん、いかがでしょうか?
「うーむ、コレうまい。ココの勝ちだわ」「そーだろそーだろ!」と、深く頷く加瀬さん....o(^▽^)Vビバ。
ひとまず、加瀬さん、左人さんはじめ、みなさん本当にお疲れさまでした、ということで乾杯!
「終わってみると、もっとこうすれば良かったなぁとか出てくるんだよね」(左人)「じゃ、次いつにする?(爆)」(加瀬) なまじ実現できないことじゃないから、こっそり期待。(^-^) そんなライブの反省や、「熱中時間」・S水ディレクターを交えてロケの裏話など、同席された6340さんご夫妻、加瀬さんのお仕事仲間の某女性シンガーさん....みなさん一様にリラックス。そして、ステージで喋り足りなかったのか(それともいつもの調子でしょうか?/爆)、石川さんトークがぶっちぎりで爆発。"ケータイを水没させたことがあるか?"体験談には、全員が腹痛起こすくらいの爆笑に襲われました(汗)。公表して良いものか躊躇しますので(爆)詳しくはまたあらためて。(^-^;)
そして大将が一段落しても、普段あまり飲まない加瀬さんが飲み足りないのか(爆)
「よし!PENGUIN HOUSEに挨拶がてら飲みに行こう!」....などなど、打ち上げは朝まで続きました。(^-^;) イイ、お酒でした。ご来場いただいた方々、関係者の方々、左人さん、石川さん、ヒロシさん、S水さん、M澄ちゃん、Sちゃん、それからそれから.... みなさん、本当にありがとうございました!そして、今回もカメラマンを務めてくださった6340さん+N子さん、ナイスなお写真たち、使わせていただきました!
まだこれからも、イロイロあるでしょう。へこむことだって。だけどそれでも、信じる道を見失わないよう、顔だけはあげていきたいと思います。
加瀬さん、みなさま。これからもご指導宜しくお願いいたします!!!(^-^)


─追記─
『やきとり"大将"』は、高円寺に3店舗ありました。そのうち、ぴぃが最も愛する"大将1号店"は、ビル建替のためほぼ1年、休業されておりました。
が。
このたび! 11/1より! 同じ場所/高円寺駅南口にて営業再開!!
その名も新たに『やきとり"大将本店"』!
加瀬さん!いつ行きますか!?(爆) ←ひとりで行く勇気はない




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