book




 幻少女  (角川文庫)  2003/04/12
収録作品:幽霊屋敷/ありがとう/廃墟の天使/心霊写真/桜の挨拶 他 全27編
 『幽霊屋敷』だなぁ....(涙)。わが娘の"幽霊"が「幽霊屋敷にひとりぼっちなんてかわいそうだ」と泣くおかあさん。その幽霊にむかって「私だ。安心しろ」と語りかけるおとうさん....。一歩間違えば「おいおい」とギャグになってしまうところだ(爆)。"ホラー掌編集"とあるけども、ワタクシ的には"ホロリ"ものが多かったなぁ....。
 蒼い記憶  (文春文庫)
収録作品:幽かな記憶/水の記憶/愛の記憶/嘘の記憶/炎の記憶 他 全12編
 むっ  ....ちゃくちゃ読み応えがありました。特に、上にあげた5編 ...........(涙)。『幽かな』の子守歌、『愛』のリトグラフ、『炎』のZIPPO....切ない〜(TωT)
 偶人館の殺人  (角川文庫)
 超ひさびさ高橋作品です。え〜....ちょっと主人公が格好良すぎて....(暴言/大汗) が、タイトルからもテーマとなっている「偶人」=「人形」・・・からくり人形の記述がとてもオモシロイです。
 竜の柩 [1・2・3・4] (祥伝社)
 全4巻ですからね〜長いです。でもこのサイズが1冊にまとめてある「京極夏彦」作品よりは手を出しやすかった。(京極作品も読んでみたいけど、なんせあの厚さが....)
 悪魔のトリル (講談社文庫)
収録作品:悪魔のトリル/卒業写真 他 全6編
 初読高橋作品。「悪魔」でさらに「トリル」だよと、タイトルで購入。ビンゴ。
 私の骨 (角川ホラー文庫)
収録作品:私の骨/おそれ 他 全7編
 2冊目高橋作品。「私の骨」で決定的にファンになった。親の愛が悲しい。でもそれだけで終わらないところがすごい。
 星の塔  (文春文庫)
収録作品:子をとろ子とろ/星の塔 他 全7編
 本を読んで、その舞台になった土地に行きたいなぁとはあまり思わないほうだけど、「さざえ堂」(会津若松・飯盛山らしい)には行きたくなった。まだ行ってませんけど。
 緋い記憶  (文春文庫)
収録作品:緋い記憶/遠い記憶 他 全7編
 ドールズ / ドールズ 闇から覗く顔  (角川文庫)
 「目吉センセー」シリーズ。これは普段小説を読まない友達にも評判がいい。「続き貸して」って言われる。「おくさん、およしなせぇよ」がね....ウケる。もう1冊続編が出るとか聞いてたんだけど、まだなんだろうか?
 高橋克彦版 四谷怪談 (講談社文庫)
 四谷怪談というと、女(お岩)が男(伊右衛門)に捨てられて、殺されて、幽霊になって復讐する....くらいしか知らなかった。あぁ、こういう展開の場合に特に思ってしまうんだけども、この「化けてでてでも恨みをはらす」物語って、その「復讐の鬼」側がバケモノであったり幽霊であったりするでしょ。でも、そこまで思いこむほどのことを「された」わけでしょ。一方的にそれを責めることができるんだろうか。ましてやそのバケモノをヒーローが現れてやっつけて、一番最初の加害者たる「復讐の対象」がハッピーエンドで終わる話なんて、納得いかない。スリーピー・ホロウの「まま母」だって、ちゃんとそれなりの事情があったんだ。フンだ。
 この本でホントに「四谷怪談」を読んだといって間違いないくらい、「単純な幽霊話じゃなかったのか」って、感動した。「高橋克彦版」とはいえ、原作である鶴屋南北著「東海道四谷怪談」(台本形式)を、現代人に読みやすくというのがコンセプト。はい、読みやすいです。もう5、6回読んでます。