妖人奇人館 (河出文庫)
 久々に読んだ渋澤作品/人物エッセイ集。 その名のとおり、「妖しい人」 と 「奇妙な人」の(^^;) この方の知識って、広くて深い(泣) とりあげられている人物は、「誰でも知ってる」あたりで、ノストラダムス/カリオストロ/切り裂きジャック ....ってところかな。 全部で11編。 個人的には「シュバリエ・デオン」がおもしろかった。 フランス革命の時代に、女装して各国を飛び回った外交官。 浅いPeepとしては、「へー。ほー。」と唸るしかナイ(--;)
 異端の肖像 (河出文庫)
 「歴史上とっても怖い人たち」についての本。小説とは違うの?(よくわからない)
 長靴をはいた猫  シャルル・ペロー著/渋澤龍彦訳 (河出文庫)
収録作品:猫の親方あるいは長靴をはいた猫/赤頭巾ちゃん 他 全9編
 「訳」だけど。でもいいんだ面白いから。誰でも知ってる童話ばかり。でも童話って国によって違うでしょ。シンデレラのガラスの靴がどこかの国では「毛皮の靴」になってるって聞いたこともあるな。ヘタすると筋まで違ってたりして。この本はフランス人作家ペローの原作に基づいたもの。はっきり言って救いがない。こんな童話(か?)子供には読ませられないだろうという内容。「赤頭巾ちゃん」なんかオイオイオイです。「ホントはこわいおとぎ話」シリーズみたいなのがいろいろ出回ってるけど、このブームがくる前にこの本を読んだ。ちょうど今の「阿倍晴明」流行りにしても、ここまで出てたら食傷気味で読む気失せるって。....阿倍晴明ものなら、まず夢枕獏を読むだろうな。実はマンガ(岡野玲子)のほうは読んでる(ひっじょーに面白い)。
 これ、挿し絵も大好き。片山 健。表紙が特に。