そして粛清の扉を　　（新潮社）

一息に読めなかった。小説としては「おもしろい」んだけど、あまりにも重すぎて。某大賞受賞作ということで、巻末の選評で宮部みゆき氏が「境界線を踏み越えている」と表現されていますが、まさに。 ただ、ただ自分の中に「被疑者」である主人公の心情に同調する自分が確実にいたのですよ。 特に、最後のドンデン返しには 泣きながら頷いてしまった。 だからこそ恐かったし、一息になんて読めなかった。 久々に買ったハードカバー....価値は、言うまでもなく。 　補足。選評でも、過去耳にした宣伝文句でも 『バトル・ロワイヤル』 との比較 ― 「超えた！」とかなんとか 見ましたが もーーーーー、まーーったく別物です。 超えるも超えないも、比較すること自体が間違っていると思います。（めずらしく強気／でも冷汗）