沙羅は和子の名を呼ぶ  (集英社文庫)
収録作品:エンジェル・ムーン/海を見に行く日/オレンジの半分/沙羅は和子の名を呼ぶ 他 全10編
この方の作品、オムニバスでしか読んだことありませんでした。10編から成るこの1冊のなかでは「海を見に行く日」。どこにでも居そうな、"オバチャン"(愛情を込めてこう呼ばせていただきます(^-^))の語りで綴られます。淡々と、世間話のように(ってか、世間話そのものだ/笑)淡々と進みますが、ラストでチクリ(涙)。思わず本に向かって、"オバチャン、えぇ人やなぁ〜"とひとり頷いてしまうほど。「エンジェル・ムーン」では、"オジサン、えぇ人やなぁ〜"も出てしまいました(笑)。とてもとても、暖かくなる1冊。