かんがえる人  (光文社文庫) 2003/06/01
 10年くらい前の著書です(爆)。シカシおもしろすぎる。この方の本の難点は、喫茶店だとか 駅だとか、人目のあるとこで読めないということだ。....別に「うわ、あの人ハラダムネノリ読んでるわぁ」と後ろ指さされるということではなく(大汗)、かならず一度は、耐えきれずに吹き出してしまうから(恥)。
 道草食う記  (角川文庫) 2003/05/13
 中毒だわ〜ハラダムネノリ中毒だわ〜(笑)。某誌に連載された"身辺日記"をまとめたものです。そしてこの連載中に一時休筆するほどの鬱に見舞われてしまった氏。そのこと自体、なかなか書けるモノではなかったと思います。闘病記(か?/爆)を綴った一冊も出版されてますが....けっこう重く感じそうなので、手元にはあるものの、まだ開けません。シカシ、オモロイんです。やっぱり大好きなんです(笑)。特にその鬱状態からある機転を迎えた「事故」を語った(本来重いテーマのハズが....)"中書き"では、ワタクシ、呼吸困難に陥るくらいの大爆笑してしまいました。....『ポルシ』。うわははははははははは(腹痛)。
 東京見聞録  (講談社文庫)  2003/04/21
収録作品:タリラリラーンの六本木周辺/電子の魔窟だ秋葉原 他 全24編
 某ファッション誌に連載されていたエッセイの文庫化です。タイトルのとおり、「東京見聞録」ではありますが........ぷぷ(笑)。めちゃくちゃ行きたくなったぞ、上野の「科学博物館」(笑)。
 あるべき場所  (新潮文庫)  2003/04/21
収録作品:空室なし/北へ帰る 他 全5編
 「北へ帰る」 天涯孤独になどなったことのないワタシには、その痛い気持ちを推し量ってあげることなんてできるわけがない。「俺、愚図だからさ」と言い訳する「男」が、ただ切ないばかり。
 どこにもない短編集  (角川文庫)
収録作品:ただ開いているだけの穴/何のアレルギー?/固結びの人 他 全17編
 「固結びの人」....かなーりブラックなんですが、わ、笑ってしまった....(汗)。シュ〜ル(笑)全編に漂わせつつ、笑わせてしまうのが氏なんでしょう(^ェ^;) さらに笑ったのが、横内謙介氏による解説の一節/
「いいじゃないスか。虫でも人間でも、どっちだって元気なら」 .....カフカの立場は!?(爆笑)
 しょうがない人  (集英社文庫)
収録作品:メロンを買いに/ミズヒコのこと/すれちがうだけ/しょうがない人 全4編
 「メロン」だなぁ〜〜〜(T-T)<反芻してます。タイトルどおり、"メロンを買いに行く"という ただそれだけのお話なんですが、このこだわり・葛藤・落胆....たかがメロンされどメロン(笑) そのバカバカしいまでの執着と平行して流れる、過去の風景。 また泣かされる私(爆) 「すれちがうだけ」では、主人公の身には何一つ事件は起きません。いろんな思いを抱えたお父さんと小さな息子の"すれちがうだけ"の相手として存在します。そう、これも ただそれだけ、のお話なんです。最近読んだ別の本の解説に「読者は翻訳者である」という一節がありました。ウンウンと頷いてしまった一言です。
 ゆめうつつ草紙  (幻冬舎文庫)
収録作品:嘘の女王/一途なハモニカ/ぜつぼうの濁点/シンユウ記 他 全15編
 最近エッセイばっかりだったのでとてもウレシイ。「大人のためのファンタジー」と銘打ってありまして、まさしくそのとおり。 文体や全体の感じは 子ども向けの「おとぎばはし」っぽいんですが、奥が深い。 「シンユウ記」なんか うるうるきてしまいました。
 あはははは -「笑」エッセイ傑作選-  (幻冬舎文庫)
 25編の「笑」エッセイ収録。ベスト盤とでもいいましょうか(笑)。「どれどれ」と本屋で手にとって、立ち読み段階で吹き出してしまった(大恥)。コソコソとレジに向かった私。あーハズカシ。立ち読みで吹き出したのって「ネコマンガ」の「デヘヘ犬」(わーかーらーんって)以来だわ。エッセイってあまり読まないけど、これはタイトル負けせず面白かった。
 優しくって少し ばか be sweet to a fault. (集英社文庫)
収録作品:優しくって少し ばか/ポール・ニザンを残して 他 全6編
 「男性作家の書く女性像ってちょっと違和感あり」なんだけども、この人は例外。小気味よくて、こんな女になれたらなぁと思うくらいかっこいい。
 旅の短編集  春夏/秋冬 (角川文庫)
 2冊合わせていったい何編収録なのか数えてない。すごい数。「ジェット・ストリーム」('91〜'92)というラジオ番組で流されてた「語(かたり)」をまとめたもの。私と姉は聴いてたんだこの番組を。最初それと知らずに読み始め、「何かジェット・ストリームっぽいなぁ」と思った。まんまだった(笑)。原田宗典が書いてたなんて知らなかったし、本の中に一応注書があったけど気づかず、繋がったときの気持ちよさったらなかった。ハート・カクテル的な世界。寒いけどハマる。
 海の短編集 (角川文庫)
収録作品:取り憑く島/贋のビーチ 他 全12編
 初読原田作品。タイトルがひねってあるわけじゃなし、扉絵が気に入ったわけじゃなし、なぜ購入したか不明。それが大当たりだった。この後本屋に行くたびに「は」の棚を探すことになる。結構怖い短編集。
 黄色いドゥカと彼女の手  絵/沢田としき (角川文庫)
収録作品:黄色いドゥカと彼女の手/ママ、ドント クライ 他 全19編
 全編にいろんなバイクが登場。それもドゥカティはじめ、SRだのVFだのスーパーカブだのシブイのばかり。ちなみにPeepはVT(Z/丸目)が好き。さっぱりわからない人ごめんなさい。
 屑籠一杯の剃刀 (角川ホラー文庫)
収録作品:ミズヒコのこと/屑籠一杯の剃刀 他 全6編
 「自選恐怖小説集」とある。他の短編集と重なってる作品が多かったけど、書き下ろしが入ってたためつい購入(ベストアルバムをつい買ってしまうのといっしょ)。しかしこの人、「ハート・カクテル的」から「思いっきりホラー」まで、幅広い。