FINE DAYS (祥伝社) 2003/07/10
収録作品:FINE DAYS/イエスタデイズ/眠りのための暖かな場所/シェード 全4編
 ....買っちゃった。ハードカバー(汗)。実は最近評判の某小説を買おうかーどーしょっかーと、ハードカバーのコーナーを見に行ったら、....その本の隣に積んであったのです(笑/もぅ悩む悩む)。─あのころ、あんなにも眩しく見えていた彼女の名前を、今はもう覚えていない。─ ....読んで、涙が出るんじゃなく、泣けないような痛みを感じる。
 ─爬虫類がどうして卵を温めないか、お前、知ってるか?─
 ALONE TOGETHER (双葉文庫) 2003/05/02
 『MISSING』と合わせて「えーぃ、沁みるんなら沁みてしまえ!(爆)」と一気に読みました。「僕らにとっては、友情も愛情も、芽生えるものじゃなくて、作り出すものなんです。苦労して作り出して、大事に大事に守っていくものなんです」 ─「僕らにとって」だけじゃないと思うな、なんて 価値観根底からひっくり返されて跳び蹴り喰らわされた感じです。たぶん、一生忘れられない本になると思う。 ─って、重いばかりではないのです。制服の似合わない勝ち気な少女に対する形容─"毛糸のチョッキを着せられたライオンの赤ん坊みたいだった。" ....かわいいでしょ。何年も経って読み返してみたい。また違うことを感じたりもするんだろうな。
 MISSING (双葉文庫) 2003/05/02
収録作品:眠りの海/祈灯/蝉の証/瑠璃/彼の住む場所 全5編
 "祈りだったのなら寂しすぎる。呪いだったのなら悲しすぎる。" ─ずいぶん前から、本屋さんで何度も見かけていた本でした。「何度も」。そうやって何度もちらちら横目で見つつ手に取らなかったのは、匂いがしたから。「あぁ、この本はきっと沁みるぞ」って匂い。沁みる本って簡単には読めない。読んでみて....ワタシのハナもまんざらではないらしい(苦笑)。「謎々。夏はどうしてこんなに気持ちいいのでしょう」「気持ちのいい季節を夏と名付けたから」 ....沁みるよ(涙)。